SS400(Steel Structure、エスエスヨンヒャク)
【一般構造用圧延鋼板JIS G 3101】


概略


SS400とは「一般構造用圧延鋼板:JIS G 3101」の事です。

SPHCなどと同じく熱間圧延鋼板と製造過程は同じですが、 成分の含有量の指定があったり、製造過程の温度設定などにより 品質が向上されJISにより機械的性質が細かく指定されています。
規格の文字にある数字は引張り強さを示しています。
例えばSS400⇒引張り強さ(400Mpa)となります。

※単位のおさらい

1 Pa (パスカル) ≡ 1N/m2(定義)
SI(System International d'Unites)での圧力の単位はパスカルです。
引張り強さが高くなると高張力鋼板、超高張力鋼板などと分類されます。

一般構造用鋼板の特徴ページ先頭へ


一般構造用鋼板は引張り強さが指定されているだけでなく、 降伏点(耐力)もJISにより決められています。
これらの機械的性質が細かく定められる事により、 さまざまな建造物や製品を作り上げる事が可能となっています。
例えば、自動車です。
少し前にCMで「自動車衝突実験」が放映されていた事を ご存知でしょうか?
あの映像は自動車の安全性を示すものでしたが、 自動車の骨格(例:フロア下クロスメンバ)には高張力鋼板(例:780Mpa) などが使われていてその一役を担っていたいのです。
※もちろん設計上の構造が重要な為、単に材料の効果だけではありません
それは人が乗車するスペースの骨格(フロア、シート、ピラーなど)は固く、 それ以外の部位(ボンネット、エンジン周り、バンパー)などは ほどよい柔軟性をもつ構造となっているからです。
そのため自動車事故などの強い衝撃が発生した場合は、 人が乗る乗車スペースは強い骨格に守られますが、 周りは衝撃吸収の役割を果たします。
結果、乗車している人は衝撃から守られます。
また、それ以外にも橋梁、鉄道車両、構造物など様々な部分で使用(活躍)されています。


酸洗(サンセン SS400-P -P)ページ先頭へ


通常、熱間圧延(軟)鋼板は圧延時および熱処理時に表面に酸化物が付きます。
一般に黒皮(クロカワ)、スケール、酸化皮膜などと呼ばれます。
この酸化皮膜(黒皮)を酸によって洗い流す処理を施したものを 酸洗材(SS400-P)と呼んでいます。



分類ページ先頭へ


一般構造用鋼板は引張り強さにより分類されます。
代表的なところではSS330,SS400,SS490,SS540などです。
引張り強さが540Mpa以上のものは高張力鋼板「ハイテン」 (High tensile Strength Steel Sheets)といわれています。
ただしどれだけ強い(引張り強さ)ものを高張力鋼とするのかは 国や鉄鋼メーカーによって違いがありますが、一般的には 490 MPa程度以上のものから高張力鋼とよばれているようです。
近年は技術の進歩により1 GPa級のものもあり、 これらは超高張力鋼とも呼ばれています。



種類引張り強さ(Mpa)降伏点(板厚t16o以下)(Mpa)
SS330330〜430205以上
SS400400〜510245以上
SS490490〜610285以上
SS540540以上400以上



表記記号の意味ページ先頭へ


「SS400」の分解
 S・・・(Steel 鋼)
 S・・・(Structure 構造)
 400・・・(最低引張強さMpa)


呼称
「SS材」「エスエスヨンヒャク」


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引張り強さとは


ひずみが大きくなると材料は破断するが、破断する前に材料に表れる 最大の引張応力、あるいは材料が耐えうる最大の引張応力を引張強さと呼ぶ。
また、引張強さの大きい材料は「強い (strong) 」、小さい材料は「弱い (weak) 」と表現される。




降伏点(耐力)


応力の増加がほとんどないまま、急にひずみが増して 永久ひずみとなる時の応力の値。
物体に働く外力がその物体の弾性限界をこえると出現する。
少し分かりやすいように噛み砕いて書いてみます。 鋼板は外から力を受けてもある程度まで元にもどろうとするちからが働き、 バネのように元の形状にもどります。(⇒弾性変形)
しかし、ある一定の力を超えてなお力を与え続けると 鋼板は元の形状にもどる事が出来なくなり、それまでと形状が変わります。(⇒塑性変形)
弾性変形から塑性変形に変わる地点がすなわち降伏点(耐力)ということです。




入手性と価格(市中性)ページ先頭へ


入手製価格
安価


価格は安価ですが熱間圧延(軟)鋼板(SPHC)よりは少し割高です。
市中性は非常に良く、各種板厚において手に入りやすい材料の一つです。
入手性が良い板厚(t3.2 t4.5 t6.0 t9.0)




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